気仙沼りんごの誕生物語

【Part2】

インタビューしたのは2回目に訪れた2019年11月時のことです。
果樹園となりのご自宅で野菜ジュースをご馳走になりながらお話を聞きました。

ー どうも貴重なお時間とっていただいてありがとうございます。
あと、すみません!!せっかく試作用にいただいたりんごですが、、

試作して試食したあと、スタッフと全部食べちゃいました。汗

次回は焼きたてのアップルパイを持ってきますんで!
(事前にご挨拶にお邪魔した時に、アップルパイの試作用にりんごを分けてもらってました)

夫婦 ハハハ

− お菓子の原材料的にはしっかりして大きくて、いいりんごでした。

正子 酸味もあるしね。

− はい、酸味もよかったです。アップルプレザーブを作ろうと、りんごが形崩れないように砂糖で煮たんですが、アップルパイにちょうど良かったです。

正子 やっぱり形崩れるのは、だめだよね? ジョナサンは型崩れしちゃうから。

幸敏 ジョナサンはダメか。

ー この間、頂いたりんごの品種はなんでしたっけ?

正子 前回持って行ってもらったのは秋映(あきばえ)という品種、
秋映は身が崩れないです。適当に甘みもあるし酸味もあるし、
生で食べても評判が良いですよ。

やっぱり、1回食べたら、出た頃にくるお客さんも多い。
多賀城から来るお客様もいるし、もう5、6年くらいなるね。
名取から来るお客さんもいるし。

幸敏 長野で作った品種なんですよね、秋映っていうのは。
宮城県でうちのくらい(多い)本数持っているのは、少ないそうですよ。

ー へーそうなんですね。吉田果樹園さんのりんごには他に特徴はありますか?

幸敏 剪定にも(特徴がある)。
りんごに色つけるのに普通は葉っぱを取って色を付ける、
うちでは葉っぱを取らない。

葉っぱを取らないことを売りにしているんです。
だから赤いりんごも、色のつかない(色付きがまばらな)りんごも混ざってる。

最初はね、「なんだこの色の半分ついてないりんごは」なんて
言われたもんです。でもね、味は本当にいいのっさ。葉っぱあるから。

だれ、青森なんかは、りんごの数より、葉っぱの数が少なくなるくらい葉っぱを取るんだから。

ー そうなんですね

幸敏 (葉っぱを取りすぎると)味もぐっと下がるのっさ。

ー へ〜なるほど。

幸敏 でも、葉っぱをとった方が見栄えはすごくいい。
でも、なるべく消費者の方に本当のりんごの美味しさを知ってもらいたいって。そこだけこだわって作っています。

最初は何年間も、“なんだ!このりんご”って言われたこともあるの。
色の悪いりんごってね。
そこは食べ比べさえしてくれたらわかる、味はいいんだから。
食べてもらえれば、美味しいって言ってくれるお客さんがほとんどだもの。

ー 聞いて僕もそれいいなぁって思いました。

Part3に続きます。